INTRODUCTION


孤独な男の前に現れた、母親を名乗る謎の女。男を待ち受ける衝撃の真実とは?

<ピエタ>とは、十字架から降ろされたイエス・キリストを胸に抱く、聖母マリア像のこと。慈悲深き母の愛の象徴である。このタイトルからも連想されるように、本作では、強靭な“母の愛”が、重要なキーワードの1つとなる。
生れてすぐに親に捨てられ、30年間天涯孤独に生きてきた借金取りの男ガンド。冷酷無比な取り立ての日々を送る彼の前に、突然母親だと名乗る謎の女が現れる。
女は本当にガンドの母親なのか? なぜ今、現れたのか―――?
疑いながらも、女から注がれる無償の愛に、ガンドは徐々に彼女を母親として受け入れていく。ところが突然、女が姿を消して…。
『嘆きのピエタ』は、衝撃に次ぐ衝撃、二転三転の展開、目を背けたいのに目が離せない過激な描写、それなのに、想像を絶する美しくも切ないラストシーンに世界が涙した話題作である。必ずや観る者は未曾有の衝撃と感動で打ちのめされるはずだ。

運命的と言える俳優陣の渾身の熱演は、観る者の胸を鷲掴みにする。

借金取立て屋を演じるのは、若手実力派俳優イ・ジョンジン(「マルチュク青春通り」「逃亡者 PLAN B」)。母の愛を知っていくにつれ次第に人間の心を取り戻していく男ガンドを、猛々しさと30男の幼気なさを巧みに使い分けて、観る者を物語に引き込んでいく。
一方、ベテラン女優チョ・ミンス(「クリスマスに雪は降るの?」「天国までの60日」)が、母親を名乗る女を、緊張感を全編に張りつめさせ圧倒的な存在感で演じ切る。まるで役が憑依したかのような熱演は、韓国アカデミー賞である大鐘賞映画祭主演女優賞はじめ世界で賞賛された。

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